阪神ジュベナイルフィリーズ(はんしんジュベナイルフィリーズ、Hanshin Juvenile Fillies)とは
日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場の芝1600mで施行する中央競馬の重賞(GI)競走である。
1949年に関西所属の2歳(旧3歳)競走馬のチャンピオン決定戦阪神3歳ステークスとして創設され、2001年に競走馬年齢を国際基準に合わせたことに伴い、競走名称が阪神ジュベナイルフィリーズとなった。この「ジュベナイルフィリーズ」 (juvenile fillies) とは仔の雌馬という意味である。2006年からは新装された阪神競馬場の新コース(第3 – 第4コーナーは外回りコースを使用)で施行されている。
翌年度の桜花賞、優駿牝馬(オークス)など牝馬クラシック路線を占う意味でも重要な一戦として位置づけられており、特に桜花賞とは全く同じ距離・コースの設定で行われるため、この競走の上位馬は翌年の桜花賞でも有力馬に挙げられる。
阪神ジュベナイルフィリーズ | |
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■ 開催地 | 阪神競馬場 |
■ 格付け | GI |
■ 距離 | 芝・外1600m |
■ 出走資格 | ・JRAに所属するサラブレッド系2歳(旧3歳)の牝馬、地方所属の牝馬(5頭まで)および外国調教の牝馬(9頭まで)。フルゲートは18頭。 ・JRA所属馬は通算の収得賞金が多い順に出走が可能となる。また例年1勝馬の登録も多く、この場合は抽選によって出走が決められる。 ・地方競馬所属馬は、函館2歳ステークス、新潟2歳ステークス、小倉2歳ステークス、札幌2歳ステークス、アルテミスステークス、ファンタジーステークスのいずれかで所定の成績をあげると本競走に出走できる。 |
■ 負担重量 | 馬齢(54kg) |
競走名 | 格付 | 施行競馬場 | 施行距離 | 必要着順 |
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函館2歳ステークス | GIII | 函館競馬場 | 芝1200m | 1着 |
新潟2歳ステークス | GIII | 新潟競馬場 | 芝1600m | 1着 |
小倉2歳ステークス | GIII | 小倉競馬場 | 芝1200m | 1着 |
札幌2歳ステークス | GIII | 札幌競馬場 | 芝1800m | 1着 |
アルテミスステークス | 新設重賞 | 東京競馬場 | 芝1600m | 1・2着 |
ファンタジーステークス | GIII | 京都競馬場 | 芝1400m | 1・2着 |
※地方競馬所属馬に限り、所定の成績で優先出走権が与えられている。
【阪神ジュベナイルフィリーズ 阪神競馬場 芝外周り1600mの特徴】
向こう正面半ばから平坦のスタートで直線444m。第3コーナー手前にある内回りコースへの分岐の所で上り坂がある。そして、すぐに下りがあり、緩やかな第3入り口から第4コーナー出口までは682mのロングコーナーとなっている。第4コーナーの出口手前100mほどから下りが始まり、勢いをつけて直線に入る。最後の直線の半ばまで下り続け、残り200mからゴールまで急激に坂を上る。最後の直線距離は473.6m。